DETENTE

DETENTEデタントについて

CONCEPT

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お客さまにくつろぎの時間を

détente(デタント)とは、フランス語でくつろぎという意味の言葉です。お客のくつろぎの時間をdétenteのケーキとともに過ごして頂けたらという願いを込めて店名としました。

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想いをつなぐ洋菓子
武雄の地で
これからもずっと

 2022年末より水害対策として旧駐車場を2mかさ上げし、新店舗を建設しておりましたが、このほど工事を終え、移転開店する運びとなりました。工事中はご不便をおかけいたしましたが、無事に開店の日を迎えることが出来ましたのは、ひとえに皆様のご支援の賜物と心より御礼申し上げます。
 2019年から3年間に2回、床上1.2メートル以上浸水という被害を受け、高台への移転を含め、いろいろな可能性を模索しました。しかし、生まれ育ち、開業以来15年、お客さまとともに過ごした場所は離れ難く、現地での再出発を決意しました。
 新店舗では「武雄の手土産焼菓子」の充実に加え、仮営業中、数が揃えられなかった生菓子も十分にご用意致します。また開店から15周年ということもあり、これからは「菓子職人の丘 デタント」として営業していきます。
 「武雄のみなさんの想いをつなぐ洋菓子店」へ。引き続きご愛顧頂きますようお願い申し上げます。

2023年10月
菓子職人の丘 デタント
オーナー・パティシエ相森 真一

オーナーパティシエ相森真一 略歴

  • 1980年武雄市朝日町生まれ
  • 1998年あべの辻製菓専門学校(大阪)に入学
  • 1999年フランス留学(辻製菓専門学校フランス校と現地洋菓子店で研修)
  • 2000年東京の洋菓子店「Pâtisserie NAOKI」に入社。6年勤務し製造部門チーフを務める
  • 2007年大分市の洋菓子店「2月14日」勤務
  • 2008年「菓子職人の小屋 デタント」を地元・武雄市にオープン
  • 2018年10周年で店舗全面改装
  • 2019年「マダム」発売開始
  • 2019年水害により床上1.6m浸水、約3カ月間の休業
  • 2021年水害により床上1.2m浸水、約半年間の休業
  • 2023年旧駐車場を2mかさ上げし新店舗建設。「菓子職人の丘 デタント」と改称
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町工場(こうば)のインダストリアル − 10周年リニューアル

テーマは「町工場(こうば)のインダストリアル」。大量生産ではなく、デタントの洋菓子と同じく”手仕事”の持つ素材感にこだわってデザインしました。今回の改修でカタログから選んだパーツは照明と蛇口のみ。他はすべて職人さんへのオーダーです。手仕事でしか出せない素材感は、町のケーキ屋の哲学をそのまま表現しています。時間を重ねると少しずつ、その歴史も取り込みながら変化していく。そんな味わいを目指して素材を選びました。

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アイアンサッシと金文字 − エントランス

店舗面積を拡張するために、従来の下屋部分へ新たにアイアンサッシを取り付けました。製作は福岡のアトリエ27さん。ハードすぎない雰囲気でまとめてもらいました。ところどころに残る溶接跡に手作りの風合いを感じます。一番目立つガラス面にはOCTO SIGNさんによるゴールドリーフ(金文字)が入っています。すべて手描き。納得いくまで何度も書き直していました。立体感のある光沢は、カッティングシートとは大きく異なります。入口のショウウィンドウには江副朱華里さんの絵が毎月飾られます。

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瓦の壁で上品に − 正面 手土産ゾーン

ガラス戸を開けて、中に入ると正面に包装用に御船山を撮影してくださった山田脩二さんプロデュースの割肌ボーダー瓦の壁が現れます。粗いテクスチャーが銀色の帯にサンドイッチされた独特の風合い。ちょっとケーキっぽい、この力強い素材をどう洋菓子店にマッチさせるか。設計・監理の大庭早子設計事務所と施工の山口左官によるモックアップでの検討が数日間続きました。施工では素材の個性を最大限に活かすために、表面のレベルを4段階で組み上げ立体感を強調。焼菓子ギフトを飾りつける棚がある左手の壁は極力シンプルに、包台の上にある右手壁にはノッチ(くぼみ)を3カ所つくり、小さなものを置くことで雰囲気を変えられるようにしました。

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10年重ねた雰囲気を − 東側 生菓子ゾーン

「生菓子」のゾーンは元々の店内の仕上げである漆喰を極力そのまま残しました。手土産との中間地点となるレジ台は、10年間、お店の顔であった「木のドア」を再利用。製作は若木町のなごみのきさん。丁寧な仕事でこれまでの歴史とこれからの未来をつないでもらいました。意外と印象に残る床はモルタルに墨を混ぜたもの。山口左官さんに何度も見本を作ってもらいました。目立ちすぎず、でも全体を支える包容力のある仕上がりになりました。

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アートと県産木材のコラボ − 西側 焼菓子ゾーン

一番目立たない西側の「焼菓子」ゾーンにはカラフルな木の棚ができました。佐賀県林業課のコンペで建築家・石山修武さんによって選ばれたドイツ在住の建築家・デイビッド・バウアーさんの基本デザインに、佐賀市の江副朱華里さん(アトリエSAKURA)が色鉛筆で直接絵を描いた作品です。佐賀県産木材を利用した棚は釘を一本を使わない、伝統的な手法で作ってもらいました。江副さんは今回の作品に取り掛かる前に「ふしぎなたな」という絵本を妹さんの彩華さんと一緒に作り、イメージを膨らませてもらいました。棚の絵にかかった日数は約1カ月。出来上がった棚は木の木目を活かしながら童話のような世界観を作り出しています。いろんな「キャラクター」が隠されているそうなので、ぜひ探してみてください。

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焼き菓子包装紙のリニューアル

武雄の象徴として「御船山」を大胆にデザイン。日本の風景なので、そのまま撮るとどうしても「和風」になってしまいます。そこで、カメラマン山田脩二さんに撮影を依頼。地方の風景をモダンな感性で切り取ってもらいました。

その高い完成度はもはや包装紙というよりひとつの作品。ということで、包装紙なら当然のロゴマークを外し、「Photo by Shuji Yamada」という文章を小さく入れました。包装紙に写真を使うのではなく、写真作品でお土産を包む、というイメージ。

箱にくるまった御船山の姿をきっかけに会話が弾む。そしてデタントのお菓子でみなさんが笑顔になる。そんな願いを込めたデザインです。

山田脩二 武雄を撮る

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武雄の手土産「はにマド」

「菩提樹はちみつ」の深みある甘さと強い香りを活かしたマドレーヌ。はちみつは福岡・朝倉市の藤井養蜂場さんのもの。同社は2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受けました。被災したお店同士のコラボレーション商品ということもあり、売上1個ごとに10円を自然災害被災地支援団体の活動費として寄付致します。

はにマドを詳しく知る